こんにちは、まめてっぽーです。今日も時期はずれの夏のフィンランドの話が続きますが、現在、11月終わりのヘルシンキは気温0~4℃くらいの寒い日々が続いているそうです。冬が長いフィンランドは国民一人あたりのキャンドル消費量が世界一で、長く暗い冬は室内でさまざまな形のキャンドルを灯して炎のゆらめきを楽しみます。冬はサンタ村や犬ぞり、オーロラ観光などが楽しいフィンランドですが、なんせ寒さがが苦手なまめてっぽーには冬の北欧はかなりハードル高し…。
って、冬の話はおといて、今日は今夏に訪れたアーティストのコミュニティとして有名なフィスカルス村を訪れた時のレポートです。
場所
田舎まちのセカンドハンドへ寄り道
フィスカルスに行く前に近くのセカンドハンドマーケットに寄り道。
フィンランドでは中古品流通市場が確立していて、どこの町でもこういったセカンドハンド(リサイクルショップ)があります。
とは言っても倉庫みたいなところだし看板も小さいので、知ってないとまず分かりませんが、KIRPPISという文字があればセカンドハンド、ANTIIKI=アンティークですのでどんどん入ってみましょう!
バザーのように、各家庭で出てきた不要品がずらずらーっと並んでいます。
ここは広いフロアが3階まであり、衣料品や電化製品まであるらしいのですが、案内してくれた友人によれば、「ここだけで大丈夫!」とのことで他のコーナーには寄りませんでした。(他のコーナーには全くめぼしいものがないらしい…。)
パッと見ガラクタのようなものにも、それなりのお値段がついていました。
こういった大きなセカンドハンドは出品者からの委託販売なので値引きはしてくれません。ってゆーか、フィンランドでは値切るというコミュニケーションはあまり見かけたことがありません…。
ここでこの真ん中の、クーシ(モミの木)のキャンドルホルダーを買いました。6ユーロ。
未だ後ろにNo.101 6.00という紙テープを貼ったまま…(^▽^;)
村全体が公園のようなフィスカルス村
フィンランドを代表する企業フィスカース発祥の地、フィスカルス。(両方ともスペルは同じFiskarsですが、企業の方は英語発音のフィスカースとカタカナで表記。)
フィスカースは1649年創業のフィンランドで一番歴史ある会社。刃物メーカーとして有名ですが、現在はガラス&陶磁器メーカーのイッタラ&アラビアも傘下におさめています。そのためイッタラ&アラビアのアウトレットもフィスカルス村にあり、そちらのショッピングも楽しめるようになっています。
夏の週末は、いつも何かしらのイベントが行われているフィスカルス村。
ボリューム満点!のベリー販売。
ここでも地元のおばあちゃんが青空KIRPPISを。
村中が公園のようになっていてけっこう広いので、移動するのに便利なレンタサイクルもあります。
遊具もいっぱいあるので、時間があれば子供と一緒に一日のんびりできますよ。
フィスカルスに行くには夏季はヘルシンキから直行バスが出ています。詳細はこちらフィスカルス村の公式ページからどうぞ!
マイペースなペトリのはなし
友人ピケのパートナー、ペトリは先日カメラを新調して、調子を確かめるために、ここフィスカルスで一日カメラの練習していたのだそうです。
ー1日中ペトリはフィスカルスにいたのだから村中のいろんな景色を撮ってきたに違いない…ー とピケは思い、メモリを覗いたら、、ペトリが一日かけて撮った1000枚を超える画像の全て!がこのカモのショットだったのだそうな…。(^▽^;)
「真剣な顔してこれとこれだったらどれがいい?って聞いてくるんだけど、私には全く違いが分からないの!どれも同じに見える1000枚のカモの写真よ!!」と大笑いのピケ。
ひとしきり笑い終わった後「ベストショットは結局見つけられたの?」とペトリに聞いてみましたが、おとなしい彼は黙って恥ずかしそうに笑ってるだけでした。
その後またピケと別の話をしながらしばらく歩いていると、急にトントンと肩をたたかれ振り返ると、ペトリが黙ってスマホを渡してきました。
そしてその画面には、水しぶきをあげて柔らかい光の中で羽ばたいている一羽のカモの姿が…!
「これだよ!これがその時のベストショットなんだ…」ペトリはそう言って、自信ありげにニヤっと笑い親指を立てました…。(凝り性のペトリ、この間ずっと写真を探していたらしい…)
ペトリ、いーい味出してますよね!
100人を超えるアーティストたちとその作品
18~19世紀には製鉄、銅鍛冶などの一大工業地帯だったフィスカルス。その頃に建てられた建物をリノベートして、さまざまなジャンルのアーティストたちが制作活動を行っています。
現在フィスカルス村には100人を超えるアーティストたちが住んでいるのだそうで、まさしくアーティスト村ですね。
広い敷地にいろーんなアーティストのギャラリーが散らばっているので、とてもじゃないけど一日で全部は回りきれません。
情熱的なこの絵は小さい方が940ユーロ、大きい方が1250ユーロ。
下の丸い球体(花器?)はそれぞれひとつ2200~3200ユーロ。
動物の絵が描かれたマグカップはひとつ39ユーロ。
この魚の文鎮みたいなのは、正確な値段は忘れてしまいましたが、確かひとつ5000円くらいだったと…。
概してみんなお高めなので、有名なアーティストたちなのか?とピケに聞いてみたところ、「どの名前も知らないわ…」とのことでした…。
このバッグはひとつ 約50~70ユーロ。
人気ガラスショップ、ビアンコ・ブルー
新鋭(?)のアーティストたちの作品はお高くて手が出なかったので、フィスカルスでは老舗のお手頃価格のガラスショップ、ビアンコブルーへ。
ここではガラス製品が出来上がる様子を間近で見学でき、
希望者はガラスづくりを体験することもできる人気ショップです。
かなり長いことやっているのでフィスカルスの中では古顔の部類に入ります。
修理も受け付けていて、ピケもヌータルヤヴィの古いガラスをここで直してもらったことがあるんだそう。
富山の薬売り、あるいはバナナの叩き売りのような弾丸トークでガラス吹きステージを楽しくすすめていたこのお方、とにかくパワフルで明るい!
「え、はるばる日本から来てくれたの!?嬉しいなぁ~。じゃ君だけ特別に通常30ユーロだけど40ユーロにしてあげるよ!」とリアクションに苦しむ会話を振ってくれたり、うっかりご自分の頭でガラスを落としそうになり(すんでのところで惨事は免れました)「キャーー!」となったこのシーンも、
セーフ!のポーズをとり「僕はガラスのプロだぜ!」ときたので、
ー「落とすわけないじゃないか…」と続くのかと思ったらー
「落としたってまた作れるんだから大丈夫なのさ!」だって!(≧▽≦)
人気のオイヴァ・ト〇ッカのバードによく似たバードたちもいました。
本家はお値段が可愛くないけど、こちらは可愛いお値段♪
お手頃価格なので、記念にひとつ買おうかとも思ったのですが、
「オイヴァのバードはセカンドハンドでも売れる価値のあるものだけど、ここのバードは違うわ。アーティストのためにもならないし、やめた方がいいんじゃない」としっかり者のピケに言われてしまいました。
そこでビアンコブルーらしいものに限って購入することに。
そしてこの日連れてきたものがこちら。
細かい気泡が模様になったニンニクのペーパーウェイト(25%オフで15ユーロ)とペンチの跡が印象的なバラの花(2本で15ユーロ)。
緑の小さなヴィンテージバード、オイヴァトイッカのヒッピアイネンはセカンドハンドにて購入。(見つけた詳細は後日別の記事にて!)
と、今日はここまで!です。読んでくださってありがとうございました。
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