/水彩画のような絵付けが魅力!砥部焼東窯(ひがしがま)

水彩画のような絵付けが魅力!砥部焼東窯(ひがしがま)

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こんにちは、まめてっぽーです。中部地方より東は真夏のような太陽光線と暑さになっているらしい日本列島です。が、こちら四国の南予地方は暑いには暑いんですが、まぶしい日の光はなく、どんよりした厚い雲の鬱陶しい梅雨空が続いています。

もう半年ほど前の話になりますが、大雨の寒い冬の日に陶器のまち砥部町まで行ってきました。その時の話は別媒体にまとめたりしてありますが、今日はその時に一部しか載せられなかった、女子に大人気の人気絵付け師さんの東窯(ひがしがま)をもちょっと詳しくご紹介させていただきます。

目次

 場所

大雨の砥部陶器街道

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伺ったのは、けっこうな土砂降りの寒くて暗い2月のある日。

砥部焼が中央分離帯に飾られている砥部陶街道に入ってもまだまだ激しい雨。

陶里が丘の東窯

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ここが水彩画のような淡い色合いの絵付けが人気の東窯。

砥部のまちを東に見下ろす小高い丘、陶里が丘(とうりがおか)にあります。しっとりした雰囲気の建物にポップな色合いのフラミンゴのロゴ看板が東窯らしい。

優しい雰囲気の店内

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大きな窓からは砥部の自然が感じられ明るい陽ざしが降り注ぐ、、はずなのですが、あいにくのこの天気。でもどんより鈍い色の窓の外とは対照的に、お店の棚には東窯らしい柔らかで春めいた色が並んでいました。

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真ん中の段にいる背中をまるめてうたた寝しているような緑の鳥、キウイかな?

ディスプレイも可愛い~。

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そして、売れっ子絵付け師さんのお店らしく、陶器のほかにもデザイナーとしてコラボしたタオルやスマホケースなども売られていました。

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東窯の特徴はこの水彩画のような淡い絵付け。

「和紙塗り」という東窯オリジナルの技法で塗られたこのお皿、繊細な筆遣いや色の濃淡で生き生きとしたお花たちが表現されています。陶器というよりお皿をキャンバスにした絵みたいですよね!

大東アリンさんの砥部焼

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こちらが東窯のあるじ、フィリピン生まれの大東(おおひがし)アリンさん。

今でこそ砥部焼は自由な作風、色々なスタイルがある焼き物という位置づけになり、数々の美術展や工芸展で入賞したアリンさんの作品も高い評価を得て東窯ブランドとなり、人気を博すようになりましたが、その間約28年、最初の頃はいろーーんなご苦労をされたそう。

「この手法を始めた時には、そんな砥部焼見たことない!って否定的な見方をされて。今は砥部のまちで作っていればそれが砥部焼。作り方に決まりはないから、可能性を求めて若い作家がたくさん集まってくる。砥部焼きが第二の波佐見焼になればいいなって私は思ってるの」とアリンさん。

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長崎の波佐見(はさみ)焼はひと昔前までは有田焼の下請けって感じの特徴のない焼き物でしたが、その特徴がないということを逆手にとって色々なデザイン、スタイルが生まれ、今ではみなさんご存知の通り、お洒落なうつわブランドとして大変人気がありますよね。

現在砥部のまちには100軒以上の窯元がありますが、殆どが家族でやっているような小さな窯元ばかり。しかし、その小回りのよさが各窯元毎に違う個性を生み出し、その自由な雰囲気に惹かれてやってきた若い作家の新しい窯がまた誕生し、というようにいい方向に発展しているんだそう。

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砥部焼もひと昔前までは厚手のぼてっとしたスタイルのものばかりでしたが、今はいろんなスタイルの焼き物がつくられています。

一日砥部のまちをサイクリングしてみれば、絶対お好みのうつわに出逢えること間違いなしですヨ!

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可愛らしい動物や花、明るい色合いが好きなアリンさんの絵付け。目指しているものは日本の着物に対する帯のような存在のうつわなのだそう。主役の料理を引き立たせ、うつわだけでも美しい、でも料理が載せられた時にその美しさを一番発揮できるうつわ。

「すごく難しい。でも一番に考えてるのはお皿洗いも楽しくできるうつわ。私のお皿を使ってくれる人は毎日ハッピーでいて欲しい。それをいつも想って色を付けてるの。」

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来日して今年で35年目になる1961年生まれのアリンさん。

クリエイティブな活動をされてる方ってみなさんお若いですよね!

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アリンさんが絵付けをしていたのがこちら「PS.Blue」シリーズ。青い花の濃淡をアクセントにした北欧っぽい雰囲気のシンプルで使いやすいデザイン。

この頃増えた外国人観光客にも人気で中国、台湾の人はもとより、伺った日の少し前にはフィンランドの人が来て「この色素敵!」とどっさり買われていったんだそう。

私もこのボウル欲しい~!サラダとか今の季節だったらそうめんとか入れてもいいかも♪

alyne.jp

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今日はここまで!です。読んでくださってありがとうございました。(^^)/