/妖しの世界、赤岡絵金夜桜夜市・幻想的な狐の嫁入り行列

妖しの世界、赤岡絵金夜桜夜市・幻想的な狐の嫁入り行列

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高知県香南市赤岡町は、江戸時代に活躍した異端の絵師金蔵、通称「絵金」が住んだ町。そして絵金と言えば闇の中、提灯や蝋燭のぼんやりした灯りで見る屏風絵が有名。

ということで、宵闇が似合う町赤岡で、妖しの世界に入ってしまったような「絵金夜桜夜市・狐の嫁入り行列」が行われました。

90年の黒澤明監督の映画「夢」に出てくる狐の嫁入りのシーン、それそのままの幻想的な狐の嫁入り行列を見物してきました。

行列ルート

A,行列スタート地点

B,私たちが最初にいたところ

C,終了(らしい)地点

赤岡町の夜桜狐の嫁入り行列は今年で3回目とのこと。終了までは見届けなかったのですが、今年は上記のルートだったらしい。

500メートルもないようなこの短い区間を約1時間かけて行列が歩きます。

こんな短い距離、さすがに1時間かけては歩けないでしょ(゜.゜)!と 思ってたけど、始まってみたら、納得!そのワケは後ほど。

夕暮れの商店街

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宇和島から高知の香南市まで車で約2時間半。途中の山の中はザーッと雨が降ったり。

こちらも一雨きたそうで、こんな鉛色の重そうな雲がたちこめてたけど、雨雲は行ってしまったからどうやら大丈夫みたい。

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商店街のお店や民家の軒先には、現代の絵師さんたちが描いた今晩の「夜桜夜市」にふさわしい屏風絵が並んでいます。

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一方、こちらのお店の前にはなぜか二宮金次郎。しかもかなりファンキー??

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昭和のドラマの一コマみたい。赤い夕日が商店街の向こうに沈んでいきます。

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商店街のお店が集まって、オープンバルみたいなスペースもありました。

19時からの行列見物に備えてここで腹ごしらえ。

焼きとり、かつおのたたき、など商店街のお祭とは思えないレベルの高いめちゃウマメニューはさすが高知!瓶ビールをそのまま飲んでる人がいるのも高知!!

食べてお酒飲んで、歌って踊って、お祭り大好き。なんだかスペインはアンダルシアみたいな雰囲気♪

絵金祭りのような雰囲気の屏風絵

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赤岡に江戸後期住んでいた異端の絵師金蔵。

その「絵金」が描いた屏風絵は闇の中、提灯やロウソクに照らして鑑賞するのがベストで、夏の絵金祭りでは本物の絵金屏風がそのような展示方法でこの通りに並びます。

今晩は現代の絵金が描いた夜桜夜市屏風がロウソクに照らされて、見る人をぼんやり幻想の世界へと誘います。

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狐の嫁入りにぴったりなこんな屏風も。

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提灯とロウソクに照らされた屏風が宵闇に浮かぶ赤岡のまち。風情があります。

 夢うつつの不思議な世界へ、幻想的な狐の嫁入り

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空が見たこともないような不思議な色合いになっていきました。

濃い群青色の夜空に湧きあがる黒雲、そしてその向こうから狐の嫁入り行列。

空も本日のこの行列に効果の一員として入っているのではないかと思うような、映画のワンシーンのような見事な色合いの、不思議な狐の嫁入り行列がスタート。

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幕末の土佐の民衆が親しんだという記録がある、狐の嫁入り行列。

赤岡の古いわらべうたにも「日和に雨が降りゃ 狐の嫁入り」と歌われていることから、このように狐の嫁入り行列が再現(?)されることになったらしく、本年度は第3回目の開催とのこと。

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「夜桜夜市」の狐の嫁入りは春のこの晩だけですが、他にも秋の絵金誕生祭など、時々狐の嫁入り行列は行われているそう。

今年は高知県全体で幕末維新博!と盛り上げていることもあって、好評な狐の嫁入り行列はいつもの年よりも頻繁に見られるかも知れませんね。

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「日和に雨が降りゃ 狐の嫁入り~♪」と赤岡のわらべうたそのままに、濡れない程度にポツポツ降ってきました。暗闇に提灯の灯りと空には稲光。空さん、演出素敵すぎ!

というか、なんとも幻想的で不思議…。

黒澤明の映画「夢」の世界そのまま、でも場所取りに失敗

絵金蔵と弁天座の間の狭くなっている部分が少し空いていたので、最初のショット数枚を撮った後はそこで行列を待っていたのですが、これが大失敗。

立ってそこの部分に入ると「立たないで!」と言われてみんな出て行ってたので、「しゃがんだらどうだろう?」と思ってしゃがんでそこに入ってみたら、何も言われなかったので「ラッキー♪」と思って、しゃがんだままそこにいたのですが…

行列が近付いてくるほど、フラッシュの嵐!バチバチバチバチバチ…!!!

たくさんのカメラが立てる止まない高速フラッシュ音に、辺り一面真っ白のホワイトアウト。

私のカメラでは真っ白な世界オンリーになってしまうので、フラッシュの嵐から少しでも遠くへ!と横にあったスペースの方へしゃがみながら動けば「前に出ないで!前に出ないで!」と動けず。

眼を開ければすごい光の点滅で、太陽を直接見てしまった時のように目の奥がちらちらし、写真も撮れないので、眼をつぶって、しゃがんで、行列が通り過ぎるのをひたすら待ちました。

向いにすごい機材のアマチュアカメラマン軍団がいたのと、いた場所がコンクリートの建物の間の狭い部分で、フラッシュの光が一番反射する場所だったことから、とにかくものすごいフラッシュの嵐で、暑くて、、

よくテレビで見る記者会見のフラッシュの嵐はもっとすごいんだろうな、こんな光を浴び続けたら気持ち悪くなりそうだよな、それでもってイヤなこととか喋りたくないよなぁ、、と謝罪会見をする芸能人の気持ちが体験できました。(笑)

と、ひたすらフラッシュの嵐が止むのを頭を下げて待ちました。トホホ…

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1990年黒澤明監督の映画「夢」の狐の嫁入りのシーンのそままに、少し進んでは横を見てタメのポーズをとる狐たち。

フラッシュの洪水の中、腰をかがめて大変です。

行列は赤岡の商店街へ

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と、いうわけで、弁天座横では行列の足元にうずくまっていただけで(;^ω^)写真が全く撮れなかったため、急いで逆回りで商店街に出て、もう一度写真撮影にチャレンジ。

少し進んでは、このように観光客の方を向いてはタメのポーズをとって静止してくれるので、行列は幼児が歩く程度のかなーりスローなペース。逆回りからでもすぐに追いつけます。

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狐に寄りすぎなアマチュアカメラマン多すぎ!

この頭が写ってるおばさんはこの後もっと寄って、狐さんの顔10cmくらいのとこでカメラ構えてた!マクロの被写体じゃないつーの!!(-“-)

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若いカメラマンはササッと2,3枚撮ったらすぐによけてくれるんだけど、中高年のカメラマンの多くはかぶりつきのまま、うしろ向きで行列の先頭にくっついて歩くので、危なすぎるし、行列は見にくくなるしで、ホント迷惑でした。(+o+)

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きれいなお狐嫁さまも接写なフラッシュを浴びすぎて、だんだんお顔もテカリ気味。

上空にはカミナリの光、下界にはフラッシュの光。

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春の夜の妖し、幻想的な狐の嫁入り行列、いいものを見せてもらいました~。

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今日はここまで!です。読んでくださってありがとうございました(^^)/

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