愛媛は南予の愛南町、一本松地区では節分の夜に、厄年の人が年の数だけの豆と靴を四つ辻(交差点)に置き、それを誰にも見られないようにして振り返らないで帰ってくる、という厄落しの面白い風習があるのだそうです。
「ホントに靴が残ってるのかなぁ…?」と節分開けの今朝、まめてっぽーは5時に起き、まだ暗い中をドライブして愛南町の一本松地区まで確かめに行ってまいりました。早速レポートします!
場所
一本松地区といってもどこだか分からない…(^▽^;) ので、ローソンを目印にさせてもらいました。この ”ローソン一本松店” がある辺りがその一本松地区です!
って、アバウトすぎる…?(^▽^;)かな??
節分の風習いろいろ
節分といえば豆まきに恵方巻き、ですが元々は節分は立春(旧暦の正月)の前日で、災い(厄)を追い払って新しい春(一年)を迎えましょう、という行事なのだそうです。
節分の行事としては、私が子供の頃は(静岡県中部地方)豆まきをして、年の数だけ豆を食べるくらいでした。そして大学時代に京都に行ったら、「丸かぶり」というでっかい太巻き寿司にびっくりして、それをまた節分の日に無言で丸ごと一本かぶりついて完食する、という作法を聞いて「冗談!(≧▽≦)」と笑いがとまらなかった記憶があります。
「丸かぶり」は元々上方旦那衆の芸者遊びからきているとかで、いつもはすまし顔のきれいどころたちが目を白黒させてでっかい太巻き寿司を頬張る姿が面白い、と恵方巻きならぬ阿呆巻き(!)とか言われていたとか。それが今では全国区になり、コンビニに勤めている人たちの頭痛い行事になるなんて…時代も変われば変わるもんですなぁ。私も年とるワケだ…(^^;)。
愛南町の東隣の高知の宿毛市では、年の数の豆を紙に包んで人に見られないようにして四つ辻に置き、そして振り返らないで帰ってくる、と愛南町の靴がないバージョンで厄落としをするらしいです。
また同じ愛媛の松山では、正岡子規が明治34年に出した「墨汁一滴」に、節分の夜に “四辻にきたなき褌(ふんどし)、ほうろく(素焼きの土鍋)、火吹き竹など捨つるものあり” と記述があることから、当時はキタナイふんどし(!)なども厄落しとして使われていたようです。
節分の靴といえばここ!と云われる(?)伝統の交差点
通り過ぎたことは何度もあるものの、初めて足を踏み入れる一本松地区。どこに行けば靴が落ちているのか分からず、ローソンで聞いてみたところ、国道南側のここが昔からある交差点で、よく靴が落ちているとのこと。
辺りも明るくなり始めたので、よく見てみましたが、紙に包まれた豆らしきものは落ちているようですが、靴は見当たりません。
ちょうど通りかかったおばさんに聞いてみました。
「いつもこの辺に落ちてるわよ」と、その角に案内してくれたのですが
「あれ?今年はないわねぇ。豆だけなのかねぇ」と。
今年は靴で厄除けの風習やめちゃったのかなぁ??だったらざんねーん…(>_<)と思いながら、通りを戻る途中、
「あれ!?」
「もしや…?これ!!」
いちおうここは四つ辻になっていますが、横の通りが斜めに入っており、なんかいまいちインパクトがない感じ。もしかしたら洗って干してあるだけなのかも…??
国道南側部分が旧くからの町並みなので、靴が落ちてるならこの辺りだろう!とよく見て回りましたが、これ以外には見付けられませんでした。
国道北側の田園地帯へ
国道北側は田んぼや畑が広がり、家はポツポツ程度なので期待せず、でも他に場所がないので(^▽^;)、とりあえず行ってみました。
そしたら、そしたら、ありました!!
しかもこんなに道のど真ん中に!(≧▽≦)
きちんと揃えて置いてありましたが、よもやこんな何もない道のど真ん中に靴を洗って干す人はいないと思いますので、間違いなく節分の厄落しの靴です!!
空もどんどん明るくなりはじめ、辺りの様子もはっきり分かるようになりました。この電線にとまってる鳥、ハトじゃなくトンビです。こんなにたくさんいるの初めて見た!!
トンビって近くで見るとかなり大きいんですよ。(愛媛に越してきた当初トンビを知らなくて、タカだと思っていた(^▽^;)
そして、日本の古来より伝わる風習…感たっぷりの草履と豆を発見!
フォトジェニックです(*´▽`*)♪
豆がたくさん入ってるっぽいから、それなりの年の方のなんだろうな。。
厄落としの靴は車に踏まれたり、たくさん踏んづけられた方が厄が落ちていいのだそう。で、踏まれる用には草履ってピッタリ!ですよね!!
だけど、踏めない… 踏めませんよねぇ。。見て写真撮るだけです。
東の空がピンクに染まってきました!
朝焼けが見えるので、やっぱりこれから雨っぽいですね…(-_-)
この辺りは広々した田園地帯で、気持ちがいい~
また靴を発見!右角に置かれたこれは、クロックスでした。
ちゃんと車にはねられた(!)靴も発見。
この辺りの風習を知らなければ、ビックリしちゃいますよね。
広い広ーい道路の真ん中にきちんと揃えて置かれた靴。節分の次の日の朝のみ見られる、この地方だけの貴重で面白い光景です。
それにしても、せいせいした道路!飛行機の滑走路にもなりそうですよね。
そして、上記のショットを撮ったのが、6時~6時半くらい。
近くのファミレスで朝ごはんを食べて、また戻ってきてみました。
上のショットでは揃えて置かれていた靴は、立派に車にはねられていました!
が、こちらの靴はそのままでした。この写真を撮っている間も数台車が通って行ったのですが、みなさん避けられてました!(≧▽≦)
そうですよねぇ。私も避けてました…(^▽^;)
なお、この厄落し靴は後ほど地区の方が片付けるのだそうです。
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今日はここまで!です。読んでくださってありがとうございました。
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これ、知らずに通ったらパニックですよね。
なんかとんでもない事件でも起こったのかと思いますよね?汗
でも、こんな その土地ならではの風習が、いつまでも残ってて欲しいものですね。
知れば、ほのぼの。笑
すぅさん、
跳ね飛ばされた靴があちこちに…、知らなかったらコワイですよね。(≧▽≦)
靴、減ってるみたいなのです。寂しいですが(T T)